上保研究室では、令和3年5月からヤフー株式会社Yahoo! JAPAN研究所と「人間中心の情報検索研究の観点からのWeb上の情報アクセス環境の改善」というテーマで共同研究を行っています。政府が掲げる「Society5.0」構想は「必要な情報が必要な時に入手可能」な人間中心の社会を目指していますが、その実現にはウェブ検索や情報推薦サービスの根幹となる情報アクセス技術の多様化と高度化が不可欠です。また人間中心の社会には、公平性、説明責任、機密性、透明性、安全性などを考慮した技術開発が求められています。このような背景の下、本共同研究では高機能化、複雑化する情報アクセスサービスのユーザ・ログやコンテンツを精査して、既存アルゴリズムが生み出す各種課題について、人間中心の情報検索の観点から解決方法を提案することを目指しています。現在は特に公平性を考慮した順位付け技術と会話的情報検索技術に焦点を当てており、共同研究に参加している学生たちはアメリカ国立標準技術研究所が主催するText REtrieval Conference (TREC)というワークショップに参加し、世界中の研究グループと技術課題の解決に向けて切磋琢磨しています。またそれらの研究成果を基に情報検索分野のトップカンファレンスへ論文を投稿するなど、企業との共同研究ならではの貴重な体験を得ることができます。