鈴木佳苗研究室
「調べる学習の支援の実証的研究:美術と社会科の学びの連携による内容知と方法知の獲得」(基盤研究(B),研究代表者:鈴木佳苗,2022年度~2026年度)
鈴木佳苗研究室では、知識を広く獲得しながら知識構造も深めることのできる学習やそれを効果的に支援する方法を明らかにする研究を行っています。
この研究に関連する本研究プロジェクトでは、世界史に関連した情報や要素がより多く描かれている絵画を調べる起点とする世界史と美術科の教科横断的な調べる学習のプログラムを複数開発し、評価してきました。調べる学習を通して学習内容と学習方法に関する知識(内容知・方法知)の獲得が期待されています。テキストと比べて絵画を調べる起点とすることにより、絵画に用いられている色や象徴的に描かれているものなどを含めて歴史上の人物や出来事などをより広く深く理解することができます。
従来の理論研究によれば、調べる過程は「計画を立てる」、「情報を集める」といった複数の過程から構成されています。さらに、従来の基礎研究では、知識を広く獲得しながら知識構造も深めるために、計画や情報収集などの段階でどのように支援を工夫すればよいかという手がかりが示されています。
本研究プロジェクトでは、これらの知見を応用して開発した学習プログラムの実証研究を通して、学習効果を評価すると共に新たな仮説等を生成し、理論研究を推し進めるという循環を目指しています。知識形成、学習方略、調べる学習、探究、教科横断、学習情報資源、学習過程、学習支援などをキーワードとした理論研究、実証研究に関心のある学生を募集しています。