「21世紀における社会分断克服空間としての図書館に関する総合的研究」(基盤研究(B)、研究代表者:小泉公乃、2020年度~2023年度)

知識と情報の時代である現代において、民主主義の基盤として図書館の社会的意義はますます高まっています。私の研究室では、図書館がサービスを市民に対してどのように提供していくべきか、また図書館を通し地域社会における課題をいかに解決し、価値を創造していくのかについての研究をおこなっています。具体的には、図書館の経営と政策に着目し、(1)図書館の中核的な価値に基づいた経営理論の構築、(2) 先進的事例の国際比較研究、(3) 新自由主義の思想が図書館に与える影響の分析などを通して、伝統的な図書館から21世紀における図書館への革新を解明してきました。現在、私たちは研究プロジェクト「21世紀における社会分断克服空間としての図書館に関する総合的研究」を推進しています。この研究プロジェクトでは、博士課程の学生とともに、図書館が社会に深く根差しているアメリカと高福祉国家である北欧の公共図書館を対象として、社会的分断を超克する施策について研究しています。既にアメリカニューヨーク州の図書館政策の変遷、ノルウェーの図書館政策の社会への影響、フィンランドのヘルシンキ市の図書館イベントの特徴、北欧モデルにおけるライブラリアンシップなどを解明してきています。学生たちは、アメリカと北欧各国の著名な研究者とも共同研究をしており、海外での調査や国際学会での発表を通してグローバルな研究活動を楽しんでいます。私たちの研究プロジェクトにおいて関心のあるテーマをみつけ、ぜひ参加してもらえたらと思います。

参考サイト:https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04479/